Byungchae Ryan Son

恋愛リアリティショー『환승연애2』と組織文化:観察力 -2

  • 作成言語: 韓国語
  • 基準国家: すべての国家country-flag
  • その他

作成: 2024-05-09

作成: 2024-05-09 11:10

1編に続いて…


外ではなく『内部』を見る

組織文化の改善、変化、革新を語る組織は多くあります。しかし、ほとんどの企業は、経験豊富なコンサルタントを招いて外部の事例を参考に、まるで模範解答があるかのように、部分的な対応に関する試みに留まっています。しかし、すでに企業内の業務空間を基準に、従業員がお互いにコミュニケーションを取り、共通の目標に向かって活動している組織内部の実質的な『現場』こそ、現在の組織文化を理解し、どのような変化をどのように作り出すことができるのかを考える出発点であることを覚えておく必要があります。


人類学者は、文化を構成する代表的な要素として


  • テキストとしての空間
  • 構成員間の印象管理(Impression management)
  • 行動、対立
  • 儀礼的な行動と象徴を取り扱います。


つまり、文化はコミュニケーションに関連するあらゆる象徴的な表現に関するものと定義します。


空間および場所を基盤として、その中に存在する構成員が、自身が属するグループ内の社会的役割を、相互関係に応じて様々な行動を通じて調整していく、連続する、終わりのないプロセスと言えます。この意味を最も簡単に確認できる事例の一つとして、近年人気を集めている『バチェラー・ジャパン』を挙げることができます。

恋愛リアリティショー『환승연애2』と組織文化:観察力 -2


ポスターの中にいる10名の男女は、整然とした配置を保ちながらカメラを見て笑っています。(先に述べた『患者第一主義』のような理想的な組織文化の文言のように)しかし、すでに別れた恋人たちと一緒に登場したこの5組のカップルは、ひとつの空間にいることで、これまで経験したことのない感情の交流を通して、不安と期待、衝突を生み出す主体であり、その影響を受ける相手にもなります。(実際の業務空間内で、多様な価値追求のためのサブカルチャーの衝突が起こるのと同じように)


視聴者は、部屋の至る所に設置されたカメラを通して、出演者たちの間にリアルタイムで起こる変化を確認する機会を得、その観察を通して、自分だけのそれぞれの状況に対する理解を得たり、関係性に対する予測を試みます。


また、気になる新しい異性と一緒に着用した『腕輪』をじっと見つめる元彼女の姿、自分はもともと世間知らずだと言う自己弁護に隠れる元彼女を変えようとする父親役を自称する元彼氏の頑固さなどは、組織文化を解読する際に必要となる象徴物および関係内交流分析のヒントまで含んでおり、驚きを与えてくれます。

恋愛リアリティショー『환승연애2』と組織文化:観察力 -2


もし、組織文化とリーダーシップの改善を検討している企業内のリーダーがこの番組の視聴者と同じように、その変化への関心と基準を内部に向けて観察を始めたらどうなるでしょうか?


組織内の文化は『自分が何ができるか』よりも『自分が何をすべきか』に関するもの


観察をするということは、自分の認識とその後の決定には常に不足がある可能性があることを継続的に認識しようとする姿勢、つまり観察者自身に挑戦することと同じです。リーダーがこの様な姿勢で構成員と接し、リーダーとして何をすべきかを自ら確認していく際に、構成員もまた自分の役割について疑問を投げかけ、必要なことを行うようになるでしょう。


今日、一度確認してみませんか?あなたが働いている業務空間内に存在する内部文化間の衝突を表す『あの前の椅子』あるいは『腕輪』は何なのかを。



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